「投機」と「投資」は違います!! FP 伊東秀志


退職金や余裕資金の資産運用を考える時に、まず押さえておきたいことは「投機」と「投資」の違いです。

「投機」とは、「機会」(チャンス)に投ずるという意味です。
タイミングを計って安い価格のときに買って、高値で売るのが勝負というものです。

感覚的には、ギャンブルに似ています。
デイトレーダーが株式の短期売買を繰り返して利益を上げるのが、その一例です。
しかし、相場は専門家でも勝ち続けるのが、不可能なものです。

個人にとっては、節度を守って、楽しむ程度がいいと思います。

それに対して「投資」とは、しっかりした計画に基づいて、自分が許容できる範囲内で、リスクをコントロールしながら、中長期の視点で、安定的に資産を運用する事をいいます。

リスクのコントロールの仕方が重要になります。

具体的には「分散投資」と「長期運用」になると思います。

分散投資」については資産配分(アセットアロケーション)ができているかがポイントです。
日本株式・日本債券・外国株式・外国債券などの配分の割合で運用成果がほぼ決まってしまいます。

「長期運用」で短期の変動リスクを回避します。

特に退職金などの老後資金を運用する場合、失敗が許されませんので、「投機」と「投資」の違いを区別する事が大事だと思います。